第34回全日本民医連
糖尿病シンポジウム

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実行委員長 伊古田明美
(勤医協中央病院内科)

2016年夏、歴史ある第34回全日本民医連糖尿病シンポジウムを北海道で21年ぶりに開催することになりました。これは全日本民医連にある13の自主研究会の一つです。今回のテーマは「暮らし・仕事と糖尿病」としました。糖尿病は赤ちゃんから高齢者まであらゆる年代に発症する慢性の糖代謝異常です。特に若い就労世代では療養が困難になることが多く高血糖のまま適切な治療につながっていないことも多いのが現状です。MIN-IREN T2DMU40 Studyでは782例の若年2型糖尿病の実態調査からその臨床病態的特徴、社会経済的状況、主観的健康感、中断などについて調査結果をまとめています。社会経済格差が広がる中、健康格差についてもこの世代から影響を受けていることがわかります。健康の社会的決定要因(SDH)の視点が大切です。

今回のシンポジウムでもこのSDHをとりあげることとします。全体会では寸劇を用いて、糖尿病患者さんを取り巻く家庭や地域、就労や食生活などの療養背景、患者さんの目線で見る糖尿病について考えます。個性豊かな糖尿病患者さんたちとさらに強い個性の医療従事者が登場します。また6つのワークショップは糖尿病を予防・治療・連携といった多角的な観点からとらえ、「健診から見た未治療糖尿病」、「薬物療法」、「運動療法」、「フットケア」、「高齢者」、「地域連携」を用意しました。特に「健診」は今までにない新しい切り口です。そして特別講演として奈良県立医科大学糖尿病医療学講座教授 石井均先生をお招きして「糖尿病医療学の知を臨床の力に」をご講演いただきます。糖尿病を持ちながらいかにそれを組み込んだ人生を豊かにしていくのか、そして医療者はどのようにサポートしていくのか、2日間大いに学び、皆さんで知恵を出し合って交流し語り合いましょう。演題もぜひふるってご応募ください。臨床研究や症例など日常の診療を見直すきっかけになることでしょう。発表の経験はきっと自身の成長の糧となると確信します。

さわやかな7月の北海道、緑豊かな清流の「札幌の奥座敷」定山渓で実行委員一同およびシンポジウムin北海道マスコットキャラ ディアベくん・メリタスちゃんとともに全国の皆様のご参加を心よりお待ちしております。

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開催会場

定山渓ビューホテル
〒061-2302
北海道札幌市南区定山渓温泉東2丁目

事務局

第34回全日本民医連 糖尿病シンポジウム in 北海道
事務局長 梁田 俊助
勤医協中央病院 医事1課
〒007-8505
札幌市東区東苗穂5条1丁目9-1
TEL:011-782-9111
E-mail :
iji-1@kin-ikyo-chuo.jp